みりんちゃんは11歳と半年になりました。

高齢猫ですが、いままで大きな変化もなく、元気に過ごしてきました。いたって健康にみえていたのですが、口をもちゃもちゃさせることが増えたので獣医さんに診てもらいました。
すると、扁平上皮癌の可能性が高い、という診断結果でした。
扁平上皮癌はとても進行が早い癌で、平均的な余命は1〜3か月だそうです。
今はなんともないように見えますが、これから急激に悪化していくと思われます。切除や放射線治療という方法もありますが、人間と違って猫は治療の消耗が激しく、余計に苦しめてしまうことが多いそうです。
たくさんの思い出
みりんちゃんが我が家にやってきてから家族みんな旅行や遠出もせず、できるだけ長くそばにいてあげて、いっぱいお世話してきました。そのぶん、たくさんの思い出をもらいました。
家族が喧嘩して雰囲気悪くなったときでも、空気を読まずに遊んでもらいたがるみりんちゃんに癒されて場が和んだり、パパが体調を崩したとき、普段は決して添い寝なんてしないみりんちゃんがふとんの上で丸くなって、ときどきパパが生きてるか確認しにきてすごく心配してくれたり、娘がまだ小さかったころは歩き回るおちびをずっと見守ってくれたり。
「みりんちゃん、お爪切ろっか」と声をかけたとき、キッと振り向いて「ニャッ」と短く鳴いて逃げたときは、きっと言葉がわかってるとおもいました。

成長した娘にも慣れて、そばに寄り添ったりすることも増えました。娘もみりんちゃん大好きなので、そっと撫でたり匂いをかいだり。
家族がみんな優しく接するせいかとても穏やかな子になって、どこの獣医さんでも「すごくおとなしいですね」と言ってくれます。
みりんちゃんがいなくなること
みりんちゃんをお世話するとき、まだ子猫のころからずっと、この子はいつかじぶんより先に年老いて死ぬのだから、悔いがないように精一杯お世話しようと心の中で誓っていました。だけど、それは15年とか20年とか、たくさん長生きした果てなのだと思いこんでいて、まさかこんなに早く終わりがおとずれるとは思っていませんでした。
たくさん愛情を注いだぶん、喪失もとても大きなものになります。
ずっとそばにいることがあたりまえになっていて、姿がみえないとみんな心配して探し回って、キャットタワーの上やクローゼットの中で寝ているのをみつけるとホッとしていました。すこしお買い物に出かけたときでも、見守りカメラで様子をみるくらい「ただそこにいる」ことがとても大切なあたりまえになっていました。みりんちゃんがいなくなることを想像することが今はできません。
この11年と半年のあいだ、みりんちゃんはしあわせだったのかな。プレミアムフードばかりじゃなくて、たまにはジャンクフードとか食べたかったかな。

今はまだ元気にご飯も食べているので、いろいろな種類のフードを買ってきて、好きなものを食べさせています。
あとどれくらいそばにいられるのだろう。
